フィギュアスケート男子FS

SPの時に「とりあえず」などと書きましたがいきなりFSです。
以下はネタバレありです。




第3グループではSPではやらかして10位になってしまったライサが頑張りました。
クアド無しながら全体は良くまとまっていて素晴らしかったと言える出来でした。
しかしSP7位のサンデュ選手はFSでも大自爆してボロボロになってしまいました…。
SPで失敗したこともありFSではいつも以上にスーパーエマが期待されていただけに残念。
エマがエマであることを…(以下略)。


そして最終組。
第1滑走のプルシェンコ選手は冒頭に4-3-2のコンボを決めると3Fがダブっただけにまとめて
見事にPBを更新。自身の持つ世界記録を五輪で塗り替えました。出過ぎだとは思いますが。
PCSは金メダル確定だからなのか思いっきり出してきましたね。2003年前半並でしょうか。
今回のFSの特に後半は明らかに安全運転でしたので正直言って物足りなかったですね。
彼は素晴らしい技術を持っているのですがその全てを見せてはもらえなかった印象です。
後半に落ちてしまうのは氷が疲れる氷(柔らかすぎ?)だからなのかもしれませんが。
そして残り2つのメダルを争うあと5人の演技。


次のランビエール選手はプルシェンコ選手同様4-3-2のコンボこそ入れてくれましたが、
3Aがダブってしまったり2回目の4Tで4回転認定はされたもののお手つきしてしまったり、
クアドに2度挑戦したのは漢でしたがその後の3Lzでの転倒に影響していそう。
なによりスピンが悪くはないとはいえ彼本来の出来ではなかったのがとても残念です。
まあSPよりは良かったのではないでしょうか。これでプルシェンコ選手に続く総合2位。


そしてSP終了時点で2位だったウィアーはクアドのところで2Aなんですか?
まあ彼のことですからクアドはないだろうとは思いましたがナゼ2Aだったのでしょうか。
結局コンボは冒頭の1回のみですし、何かおかしな感じだと思っていたら予想通りダメ。
守りに入っているにもかかわらずダメな演技というのは正直きついですね。


ということで俄然メダルの期待がかかってきたバトル選手は4Tで転倒。
まあ予想通りではありますし4回転自体は認定されて6.0ついていますのでまだ大丈夫。
それよりもウィアー選手が沈んだ直後に挑戦してきたところを評価したいですね。
むしろその後に失敗を引きずってしまったらしいところがマイナス。まだまだです。
ただ最後は持ち直しましたし全体的には滑れていて良かったのではないでしょうか。
そしてランビエール選手に続く総合3位に。アメリカはメダル無しに終わりました。


そしてアメリカだけでなく北米のメダルも阻むか注目されたジュベール選手。
ですが最初からかなり厳しい感じ。最初の4Tはお手つきしてしまって単独ジャンプに。
そこで次の4Tをコンボにしようとしますが3回転判定のシークエンスになる大失敗。
新採点でこれはやってはいけないのですが。まだ3T単独の方がマシだったという1.77点。
さらに3Loでお手つきし、その後の3Aも転倒した上に2回転判定にダウングレード…。
演技全体もどうにも乗り切れない感じで終了。FSがウィアー選手より下でメダル圏外へ。


そして日本の高橋選手。
ここまで最終組だというのにクリーンな演技はゼロでディダクションされたのが3人…。
なのでクリーンな演技が見たかったのですが冒頭の4Tで予想通り転倒。しかも3回転判定。
さらに3Lzと3Aに3Tをつけたのですが3Aコンボの際に2Tになったために勘違いしたのか、
既に3Aと3Tを2度試みているにもかかわらず3Lzを試みてザヤックルールでノーカウントに。
全日本で織田選手がやらかした教訓が全く生かされていない…。採点ミスまでしたのに。
こうなってみると3-3をやらなかったプルシェンコ選手の考えもよくわかります。
またコンボもあと1回できたはずですね。忘れたのではなく余力がなかったのでしょうが。
ステップも特に1回目は本来の出来ではなく、氷の悪さもうかがえた演技となりました。
3位がバトル選手なので銅なら可能性はゼロではない状況だったのですが残念ながら8位。
PCSを見ると着々と評価が上がっている感じはしますので来年また頑張ってほしいです。


こうしてみると結局は収まるところに収まった感じですが消化不良ですね。
プルシェンコ選手が圧倒的だった上に2位を争う選手にミスが相次ぎ残念な内容でした。
原因として前にも何度か書いたように氷の状態が良くないこともあるかもしれません。
同じリンクを使っているショートトラックでも柔らかいという話が出ているらしいので
適正温度が違う競技を並行して行うことによる温度管理の難しさがあるのでしょう。
まだアイスダンスと女子が残っているので改善していってほしいです。