横浜Fマリノス対FCバルセロナ その2

「決着をつけに来た」という言葉は全く信用していませんでしたが、それでも前回よりは
来日メンバーが良くなっていましたし、前回の試合もそれなりに真面目にやっていたので
横浜まで行ってきました。私は地元チームの試合すらアウェーはあまり観に行かないので
久しぶりの遠征(というほど遠くもないですが)ということになりました。




横浜Fマリノス 1-1 FCバルセロナ
横浜Fマリノス) 78分 栗原  (バルセロナ) 43分 シャビ


低調なスタート。バルサ側としては全体を通してポゼッションはできていても
決してペースを握っているわけではないのが不満の残るところだろうと思う。
新戦力ファン・ボンメルはもっと積極性がほしいところだがまあまあ無難な出来だろう。
シャビはそこそこやっていたがパスの受け手の動きが乏しく効果的なパスが出せない。
そのシャビとファン・ボンメルが中盤で並んでプレーしたためデコはFWのポジション。
周囲との連携は前回と比べて今ひとつだった。もちろん周りの動きの問題もあるだろうが。
デコが中盤に下がって組み立てに参加しがちなために前線が薄くなってしまっていた。
しかもエトーまで少し下がった楽な所にいることが多かったのでさらに前線が薄く。
足元にボールが欲しいのはわかるのだが脅威が半減していた。良くない。
守備面では全体的にプレスは緩めであまりアタックに行かないで下がってしまう感じ。
特にエジミウソンが不安定でDFラインの前での守備が効果的でなかったのは痛いところ。
エジミウソンは後半になってDFラインに入ってからはさらに不安定になってしまっていた。
同じ相手に2試合続けてダメというのはどういうことか。不安要素と言ってもよいだろう。
良かったのはイニエスタラーションだろうか。イニエスタは堅実なプレーを披露。
ラーションはトラップが微妙だったがボールを上手くさばいて攻撃の形を作っていた。
ロナウジーニョも合流直後のこの段階では良いプレー。派手すぎる感はあったが。
ただロナウジーニョに対して観客が騒ぎすぎでみっともない。他の選手はどう思ったか。
試合はスタート時のままあまり盛り上がらず引き分けで終了。やや不完全燃焼か。
シャビのゴールは見事だったがセットプレーの緩慢さはいただけない。


横浜はバルサの浅いラインの裏をついたパスを何本も通していて良かった。
しっかりとした狙いを持ってゲームができていたのではないだろうか。
ただGKのキックミスはともかくサイドへのパスが全体として精度を欠いたのは残念。
得点シーンのセットプレーでの栗原の走りこみは見事。