コンフェデレーションズカップ 決勝

ブラジル対アルゼンチンの南米対決。ユースに続くライバル対決です。
以下は結果を含みます。


ブラジル 4-1 アルゼンチン
(ブラジル)11&63分 アドリアーノ、16分 カカ、47分 ロナウジーニョ
(アルゼンチン)65分 アイマール


ブラジルは今大会でのいつもの布陣。対するアルゼンチンの布陣が微妙↓でした。
GK ルクス  DF コロッチーニエインセプラセンテ
MF サネッティベルナルディカンビアッソ、ソリン、リケルメ(トップ下)
FW フィゲロアデルガド
ペケルマンは何を考えていたのでしょうか。DFラインを3人にするのは構いませんが
なぜエインセがセンターなのでしょう。コロッチーニも残念ながら良くないです。
素質のある良いディフェンダーだと思いますが、今大会は良い印象がないです。
ゴンサロやミリートを使ってほしいです。このチームならサムエルでも良いはず。
中盤底ではデミチェリスカンビアッソのコンビも見てみたかったですし、
デルガドは良いプレーヤーでがんばっていましたがフィゲロアが孤立気味でした。


試合は序盤のアドリアーノとカカの素晴らしいミドルシュートで一気にブラジルのものに。
前線の4人は上手く連携できていましたし、この試合ではシシーニョが素晴らしい出来で
メキシコ戦と違って攻撃に幅を与えることに成功していました。ベレッチはピンチです。
守備でもリケルメをうまく封じ込めていたという印象。チェックはそれほど厳しくなく、
ボールポゼッションは高くありませんでしたが、前への推進力は圧倒的にブラジルでした。
フォローに乏しいリケルメがかなり厳しい状況になっていたのに対し、ブラジルは
カンビアッソなどのチェックをかいくぐってゴールに迫ることができていました。
それに対するアルゼンチンのDFラインは、もう少し何とかならないものでしょうか。
やや前に出ていたプラセンテのみならず他の2人も良い守備をしていたとは言い難いです。
ブラジルの守備もそれほど良いわけではないのですが、この試合のアルゼンチンの守備は
ブラジル攻撃陣の能力についていけず、ブラジル以下の状態になってしまっていました。
そして後半開始直後のシシーニョのセンタリングからのロナウジーニョのゴールがとどめ。
アイマール投入後は、それまでソリンのいる左に偏っていた攻撃の幅が広がりましたが、
前線の選手の差が出た感じで攻めてもなかなか得点できず。シシーニョのセンタリングから
アドリアーノのヘッドが炸裂した(ロナウジーニョのサイドチェンジも見事)後になって、
ようやくアイマールが1点を返したという事実が全てを表しているのではないでしょうか。
フィゲロアデルガドも良い選手ですが、もっと周りとうまく連携できないと厳しいです。
デルガドは左右両サイドに動きながらチャンスメイクしようと奮闘していましたが、
フィゲロアのことを考えるともっとボックスの中で働く選手のほうが良かったはずです。
結局は前線のクラックの差で勝負はついていたかもしれませんが、アルゼンチンは
もう少し上手い試合ができたはずで、もったいなかった気がします。