コンフェデレーションズカップ グループB
グループB第2節のメキシコ対ブラジルとギリシャ対日本に関してです。
以下は結果を含みます。
- メキシコ 1-0 ブラジル (墨)ボルヘッティ 59分
序盤からブラジルペースでしたが粘り強く守るメキシコが最後に勝利を手繰り寄せました。
特に立ち上がりは明らかにブラジルペースと思えましたが攻撃が単純すぎました。
ブラジルは終盤にジュニーニョ・ペルナンブカーノが交代で入った後くらいからは
ゼ・ロベルトが左に進出し始めましたが、それまではほぼボックスの幅で攻めていっては
メキシコの中央の分厚い守りにことごとく絡めとられてしまっていました。
色々と工夫はありましたが結局のところほとんど前の4人だけで攻めているようなもので、
やはり攻撃に幅を出すはずのサイドバックがレギュラーでないのが効いたように思います。
特に右のシシーニョは後半は裏を突かれるなど守備面でも厳しい試合となりました。
またアドリアーノが左足を徹底して封じられていたのは非常に興味深かったですね。
ロナウジーニョは時折気の利いたパスを出しましたが今ひとつ切れがありませんでした。
メキシコはせっかくのPKが反則で3回も蹴った挙句にゴールに結びつかなかった時は
押し切られるかなとも思いましたが、最後までポゼッションは出来なかったものの、
それでもボールを回したり、良い形での逆襲を見せたり非常に良く戦えていました。
GKはとても良い動きを見せていましたし、全体的にコンディションもモチベーションも
日本戦より高く、期待のマルケスは欠場したものの見ていてとても楽しい試合でした。
- ギリシャ 0-1 日本 (日)大黒 76分
「アルバニアにも負ける欧州王者」ギリシャはその不甲斐ない試合でネガティブな評価を
より一層強固なものにしてしまいました。これでグループリーグ敗退ですか…。
コンディションは悪くモチベーションも上がらないようでしたが、それにしても情けない。
負傷とセリエAのプレーオフでEURO2004の時のフルメンバーを揃えられませんでしたが、
だから勝てないというのならば単純に選手層が薄いということです。残念ですが。
もともと個人技に優れたチームではないので組織もダメとなるとひどい状態でした。
日本としては4点取っておけば次は引き分けでよかったのにというくらい弱かったですね。
ラインがはっきりしていない(構造的なものもある)上にラインの設定位置も中途半端で、
何度も良い形になっていたのに結局70分以上も無得点というのは日本も不甲斐ないです。
先発のFWは良く動いてがんばっていましたがフィニッシュをもう少し何とかしないと。
そろそろ大黒は先発にしても良いように思うのですが、どうなんでしょうか。
次は決勝トーナメント進出をかけてのブラジル戦です。(ブラジルもかかっています)
この試合で見せたような中盤でのチェックが通用すれば試合になるでしょう。
ブラジルが引き分けでもOKとなってくれれば足元をすくうチャンスは十分あると見ます。