チャンピオンズ準決勝第2戦

どちらもテンションだけは高い試合でしたが180分は長すぎたかなという気がします。



第1戦から一転して中盤を完全に支配できたビジャレアルでしたが、私にはアーセナル
中盤を明け渡したかのような緩さが気になりました。確かにアウェーではありますが。
ビジャレアルは昨シーズンと比べてリーグでも得点がほぼ3割減で、チャンピオンズでも
非常に手堅く戦っていて今シーズンは攻撃面でやや迫力に欠けるところがあるために、
アーセナルとしてもホームで勝っているしアウェーでは中盤は放棄しようという意図だった
のでしょうが、スピードあるカウンターもほぼ消えてしまっていたのは不可解でした。
ビジャレアルは今シーズン今ひとつ調子が上がらない理由があらわれた試合でした。
ホシコが良かったのでタッキナルディの不在は感じませんでしたしセンナなど中盤はやはり
良いものがあったのですが肝心の得点が取れませんね。頼みのリケルメも不発でしたし。
PKを外して完全に切れてしまったのを見たときは切ないものがありました。やはりそういう
選手だよなという気持ちもありましたが。すごい選手ですしバルサではもっと使ってやって
ほしかったですが、実力以外の部分でバルサで生きていくことは難しいだろうなと思わせる
ような選手でもありました。図太さが足りないとでも言いますか…。決勝で見ることが
できなくなってとても残念です。来シーズンはUEFAカップもどうなるかわかりませんし。

シェフチェンコのゴールが認められなかったのは何だったのでしょうか。笛が早くに鳴った
のでリスタートが認められなかったのかとも思いましたがそうでもないようですしね。
バルデスも逆を取られたわけでもないのに全く動きませんでしたし不可解な場面でした。
フリスクコッリーナ、メルクと欧州でも評価の高い審判に担当されて毎回のように誤審の
話題が出てしまうバルサですが、今回はライカールトが愚かにも相手のリスタートの時に
選手交代をしたのも遠因でしょうし自分たちでネタを提供してしまった感じもします。
ミランは他にもいくつかチャンスを作りましたが主導権を握るには至らず運にも見放され、
何をやってもうまくいかない試合でした。逆にバルサはぎりぎりのところでうまくいった
試合だったなと思います。後は決勝でもこんな風にうまくいくかどうかでしょう。
イニエスタが好調ですし中盤の主導権は握れそうな感じがしますが、ライカールトなら
それでもなおこの試合のように戦う可能性だってありますし、攻めと守りのバランスが
どの程度なら最適かはまだ誰にもわかりません。果たしてどんな試合になりますか。