全日本フィギュアスケート選手権
大会翌日の26日の朝にプロトコルが出てから二日近く経ってしまっていますが、
やっと年内にやらねばならないことを終えて余裕が出たのでメモ。
項目を分けたのにあまり意味がなくなっていますが直すのが面倒なのでそのままです。
長いのでたたんでおきます。
- 村主選手
トータル194.16は高過ぎとはいえ崖っぷち女王は健在でした。ぎりぎりで代表に選出。
FSではコンボでミスを犯しましたが、それを考慮に入れても素晴らしい演技でした。
ベテランということで会場も良い雰囲気なのを感じました。おめでとうございます。
- 浅田(真)選手
3Aを2回ともきちんと降りたのは素晴らしい。ジュニア2年目で有言実行は見事の一言。
残念ながら3Aを2回入れた為にプログラム全体のクオリティは低下しましたが。
今回は何も(世界ジュニアの代表には決定済み)かかっていない試合だったわけで、
この世界初の試みに挑戦するにはここしかなかったのではないでしょうか。
- 荒川選手
SPは貫禄を見せてくれました。ですがFSではまたしても要素を忘れるミスをしたとか。
そしてプロトコルを見ると単独のダブルが(アクセルを除く)なんと3回も…。
オリンピックではどうかクリーンによろしくお願いします。期待していますので。
- 恩田選手
FSでは力強いジャンプはそのままに他の部分でも良い演技を見せてくれました。
TESは少々高めに出ましたが、実際の出来も勢いがあって最近では最高と感じました。
GOEも減点なしでシーズン通してこれが出来ればと悔やまれるところです。
- 中野選手
今期は昨期までの低迷が嘘のような活躍でここまで楽しませてもらいました。
全日本では若干落ちたかなと感じましたがそれでもしっかりまとめてきたと思います。
残念ながら12時の鐘がなってしまいましたが物語のクライマックスはここから。
四大陸で前回の借りを返し、世界フィギュアで表彰台にのって今期を締めて欲しい。
- 安藤選手
このところ不調に陥っており今大会でも不本意な成績に終わりはしましたが、
この2シーズン通してみればきっちりポイントを重ねてポイント1位で代表に。
ジャンプの安定感がなくなっているのでそこを修正してもらいたいですね。
個人的に今期のプログラムはあまり彼女に向いていないと思うのですが…。
- FS最終グループ総合
荒川選手のPCS8点台が並ぶ意地の演技からスタートした最終グループ。
続く浅田選手は見事に3Aを2回とも降りて拍手。そして僅差ながら逆転。
プログラム全体の質を犠牲にしていたので荒川選手が自分の滑りが出来ていたら
逆転はなかったでしょうから荒川選手にとっては悔やまれるミスでした。
トリノに行けない浅田選手の優勝は避けたいJSFにしてもこれは誤算だったでしょう。
そして次の恩田選手がここにきてのノーミスの演技で荒川選手に肉薄。
TESはやや出過ぎでしたが彼女の特長が出た素晴らしい演技。五輪の希望を繋ぎます。
しかし直後の村主選手が去年に続き恩田選手の前に立ちふさがる好演技。
恩田選手はきっと「またか…」と思ったことでしょう。さすが崖っぷち女王でした。
そして最終グループでインフレ気味だった点数がここで遂にトータル190を突破。
単に浅田選手を上回るのみならずトリノのライバルを意識したかのような190台。
いくらなんでも出し過ぎですが彼女の演技自体は素晴らしいものだったのが救い。
中野選手はなんとかまとめてきましたが3Aと3Loがダウングレードされた時点で終了。
プロトコルを見るとこういうところがわかって切なくなりますね。
安藤選手は2連敗中の中野選手が低めの得点だったので上になるか注目していましたが、
こちらはさらに精彩を欠き、やはりジャンプを二つダウングレードされて終了。
(某掲示板で話題の八百長をするならここがポイントだったでしょうね)
しかし今大会はなんだかんだ言っても稀に見る高レベルの最終グループであったことは
間違いないところで、非常に良いものを見させてもらったと思います。
年明けの四大陸からスタートする国際大会も楽しみですね。